京王店/係長

丸山 桃子/ 1998年入社

Momoko Maruyama

1998年に新卒入社し渋谷店配属、その後百貨店の店舗を中心にSC店や路面店を含め9店舗を経験。現在は新宿京王百貨店勤務。店頭でメガネの販売・接客業務を行いながら、レンズ・技術担当者として店舗運営にも関わり、イワキメガネが扱う約250種類のレンズの販売体制の整備や新商品の周知を行っている。2003年~主事、2008年~係長として勤務。

COMMITMENT

Q.仕事内容やこだわっている点を教えてください

レンズの知識と、お客様の気持ち。
両方の視点を忘れないこと。

レンズの知識と、お客様の気持ち。両方の視点を忘れないこと。

Our commitment

現在は京王店で接客・販売業務を行うと同時に、お店のレンズ・技術担当者を任されています。イワキメガネでは複数のメーカーのレンズを常時扱っています。メーカーによってさまざまなラインナップのレンズがあるため、すべて合わせると約250種類にもなります。各メーカーの営業担当からレンズの特徴などの情報を収集し、お店のメンバーに対してレンズに関する情報発信を行っていくことが、レンズ・技術担当者の主な役割です。

実はイワキメガネには現在、女性のレンズ・技術担当者は3名しかいません。技術的な情報を扱う業務の特性上なのか、これまではベテランの男性社員が多かったんです。私自身もキャリアは長いですが、技術的な知識に長けているかと言うと、そこまで自信はありません。ただ、女性・男性の特性という話ではなく、私自身がこだわっている点は、レンズの知識を土台に、お店に来てくれるお客様にどんな価値を提供できるかを考えることです。お店に来てくれるお客様のニーズを全員のメンバーから集め、どんなレンズを中心にお勧めすれば喜んでもらえるかを、レンズの知識とお客様の気持ちの両方を意識して考えることを心がけています。

Column

レンズの基本性能だけでも、いろいろ。

皆さんが想像するよりも、実はレンズの種類ってたくさんあります。近視用、乱視用といった基本的なもの。車を運転する時にかける遠くを見ることに特化したレンズ。手元が見えにくい人のための専用レンズ。遠くも近くも見える遠近両用レンズ。パッと思いつくだけでもこれだけあり、メーカーによって特性も違います。さらに、新しい機能を持ったレンズが常に開発されます。これら無数の選択肢の中から、イワキメガネでは店舗に合わせて最適なレンズを約250種類にまとめています。

レンズの基本性能だけでも、いろいろ。

DIFFICULTY

Q.どんなところが難しい仕事ですか?

お客様にとってベターな選択は何か、常に考え続ける。

お客様にとってベターな選択は何か、常に考え続ける。

Difficulty of work

お客様のお悩みに寄り添い、約250種類のレンズの中からベターな選択をすることって、実はすごく難しいんです。おそらく、この仕事で一番苦労するポイントなんじゃないかと思います。まず、「お客様がどういう見え方がすると一番いいのか」という点と「どんな特性を持つレンズがあるのか」という2点をできるだけ正確に把握していないと、どのレンズをお勧めすればいいのか判断ができません。約250種類のレンズを取り扱っていることは私たちの強みですが、反面、すべての販売員に専門知識が必要です。

お客様へまなざしを注ぐことも大事です。何を大事にしている方なのか。ある程度の費用がかかってもいいから、品質の高いレンズを求めているのか。それともコストを重要視しているのか。フレームはオシャレなものが良くても、レンズは低価格がいいと言う方もいます。まずは目の前のお客様とじっくりお話をした上で、各々の方にベターな選択肢をご提案する必要があります。長年、この仕事をやっていますが、お客様によって必要な対応がすべて違いますので、「難しい仕事だなぁ」といつも感じます。

Column

なぜ、約250種類ものレンズを取り扱うのか。

「こんな見え方がしたい」というお客様のご要望に寄り添い続けてきた結果、お店で扱うレンズの数が約250種類に落ち着いた、というのが正直なところです。レンズメーカーは、国内・海外も合わせると実は無数にあります。その中で、国内主要メーカー5社をメインに、各メーカーの主要製品を数えると、それだけで約250種類になります。その中からお客様の要望に合うレンズを探します。見つからなければ、さらに他の選択肢を求めていく、そんな仕事をしています。

EPISODE

Q.お客様とのエピソードを教えてください

長く付き合っているお客様とはもう、
友人同士みたいなものです。

長く付き合っているお客様とはもう、友人同士みたいなものです。

Episodes with Customers

ある時、少し、レンズの選び方が難しいお客様がいました。ご本人には希望しているレンズがあって、それを使いたいのですが、どうしてもうまく見えません。よくお話を聞くと、どうやら目の焦点が合わせ辛い特徴をお持ちで、その辺りに原因がありそうです。どうするべきかとお店のメンバーに聞いても、誰も分かりません。そこで、レンズメーカーの担当者や、さらに技術の専門家にまで問い合わせたのですが、おそらく、ご希望のレンズの使用は避けた方がいいとの結論でした。そこで、調べた結果をすべてご報告し、他のレンズをご提案しました。

お客様が希望する選択肢は実現できませんでしたが、他のレンズを使ってもらった結果、調子が良いようで安心をしました。このように、希望のメガネをお渡しするまでに多くの時間をかけますので、お客様と関係が深まることも多いです。私は、今までのキャリアの中でたくさんのお店に勤務してきましたが、異動になる度に付いてきてくれるお客様もいます。そうするともう、友人みたいな関係性になります。そんなお客様の存在が、私の励みです。

Column

同じ度数・同じ1.0でも、「見える」は国によって違う。

イワキメガネで扱っているレンズは国内メーカーのものが多いです。それには理由があります。例えば「1.0」という視力でも、国内と海外のメーカーでは見え方が違うのです。日本人は何かと、やわらかなものの見え方を好む傾向があります。その好みに合わせて設計された「視力1.0」のレンズも、どこかファジーな見え方がします。ところが、例えばヨーロッパではクッキリした見え方が好まれるために、同じ「視力1.0」のレンズでも非常にパキッとした見え方になります。見ることに対する感性が、そもそも違うんですね。

Our commitment