京王店/店長代理

齋藤 一記/ 2003年入社

Kazuki Saito

新卒入社後、初配属のたまプラーザ店から今までに6店舗を経験。現在は京王店に所属しフレームの仕入れ全般をコントロールするMD担当者を担う。また、2012年~2017年にはイワキの卸部門であるヴィジョンセンター事業部にも所属し代理店商品の営業も経験。2009年~主事、2013年~係長、2017年~店長代理として勤務。

RESPONSIBILITY

Q.どんなことを考えて
仕入れにあたっていますか?

店頭に並ぶ、およそ2,000本のフレーム。
そのすべてが
頭の中に入っている。

店頭に並ぶ、およそ2,000本のフレーム。そのすべてが頭の中に入っている。

Responsibility & Confidence

京王店はイワキメガネの全店舗の中で一番規模が大きい店舗で、店頭に並ぶフレームは約2,000本あります。そのすべての商品の仕入れ担当をしています。まず「どんな商品を仕入れるべきか」という、大きな方向性を店長が決定します。その後、方針に合致したブランドや商品をピックアップして仕入れを行うのが私の仕事です。品揃えは基本的に、来店されるお客様の年齢層、性別、志向などをふまえて決定します。イワキメガネのお店を何店舗か見ると分かりますが、地域によって店頭に並ぶ商品が全く違うのが、面白いところです。

今、メガネ市場にどんなブランドがどのくらい存在していて、どんなデザインのフレームが流通しているのか、常に勉強です。例えばAというブランドは分厚いプラスチックのフレームデザインが得意で、Bというブランドは金属製のフレームに秀でているとか、情報を頭の中に常にストックしておきます。そうすると、店長が示した方向性に合致するブランドが、パッと出てきます。今、店頭に並ぶ約2,000本のフレームも私が仕入れた商品ですので、どこにどんな商品があるかはすべて把握しています。

Column

世界中のメガネ業界人が集まる
ヨーロッパの展示会。

丸メガネや黒縁メガネなど、フレームデザインの流行も時代によって変わります。実はこの「フレームデザインの流行」の発信源はヨーロッパ。年に一度、フランスやイタリアで展示会が開かれており、世界中の業界人が集まります。もちろん、イワキメガネからもメンバーを派遣します。現地で発表される多彩な作品の中から今後の市場の主流となるデザインが生まれ、世界中へ波及していくのです。海外のメガネ文化から刺激を受けられる、貴重な機会になっています。

COMMITMENT

Q.どんな点にこだわって
仕事をしていますか?

自分の知識に
こだわらないことが、
こだわりです。

自分の知識にこだわらないことが、こだわりです。

Our commitment

今までに、海外ブランドの日本における代理店営業も経験しました。その時、イタリアやフランスで開催されるメガネフレームの展示会に足を運びました。洋服やバッグなどのファッションと同じように、メガネの流行の最先端もヨーロッパです。現地では非常に刺激を受けました。何より、年代や性別も関係なく、みんながメガネをファッションの一部として楽しんでいることが印象的でした。お年を召した方が、原色の派手なメガネを自然にかけている姿が格好良かったり。日本でも、最近はかなり自由になってきたと感じます。一つの流行にとらわれず、いろんな個性のメガネが街に増えていて、個人的には楽しいです。

こうした経験はもちろん面白いですし、メガネというものに対する自分のこだわりを形成する一部になっています。ただ、目の前のお客様とお話をする時は、「自分のこだわり」を捨てます。ただ、目の前のお客様がメガネに何を求めているのかを見つめることを心がけます。中には「あまりメガネをかけたくないけど必要に迫られて」という方もいますから。お客様にとっていいものを選ぶには、自分のこだわりって邪魔なんです。

Column

世界から求められる、
ものづくりの国・日本のメガネ。

メガネを機能性という側面から見てみると、軽い・丈夫・曲がりにくいチタン素材を使ったメガネは日本製が優れています。日本ブランドのチタンフレームは世界から人気ですし、海外ブランドが優れた技術を求めて、チタンフレームの製造を日本の工場に依頼することもあります。その点、ものづくりの国である日本の金属加工の技術は他の追随を許さず、市場の中で確かな存在感を示しています。

EPISODE

Q.お客様とのエピソードを教えてください

フレームとレンズが合わさって、
初めてメガネになる。

フレームとレンズが合わさって、初めてメガネになる。フレームとレンズが合わさって、初めてメガネになる。

Episodes with Customers

ある日、初めてイワキメガネに来店されたお客様のご対応をしました。その方は、他のお店で何度かメガネをつくった経験があったのですが、満足できるものに出会えないと話してくれました。よくお話を聞いてみると、近視でかなり度数の強いレンズを使っているとのこと。度数の強いレンズは、お顔にかけた時に、どうしても目が小さく見えます。それが、大きなフレームだと尚更です。その方も、大きなフレームがお好きでした。しかし、実際にフレームにレンズをはめて顔にかけてみると違和感があるそうで、いろいろなメガネ店で探し回っているとのことでした。

メガネってやはり、フレームとレンズを合わせて初めて完成します。そこで私は、その方が求めているフレームよりもふた周り小さいフレームをご提案しました。そうすると、かけた瞬間に目の大きさの見え方が自然になって「こんなに違うんですね!」と喜んでいただけました。メガネ選びって、ご自身が「なんか違う」と感じても、違和感をうまく言語化できない商品だと思います。そうしたお悩みに寄り添い、いくつもの選択肢をご提案するためには膨大な知識や経験が必要で、だからこそ大変で面白い仕事だと感じています。

Column

いまだ、職人が手作業で行う工程も大切なメガネづくり。

海外のメガネ業界の方とお話をしていると、よく出てくる日本の地名が福井県鯖江市です。メガネの生産地として有名で、多数の工場があります。見学をすると非常に面白く、勉強になります。製品にもよりますが、メガネはデザインから200以上もの細かな工程を経て完成します。大部分の工程は機械が担うことも多いですが、最後の仕上げはどうしても職人の技術が必要な場合も多く、丁寧な手作業を見ていると、日本のメガネの品質の高さが分かります。

Our commitment